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サグラダファミリアはスペインの建築家、
アントニ・ガウディにより設計された教会です。
正確には、最初はフランシスコ・ビリャールにより設計されました。


しかし、翌年にはビリャーニが意見の対立により辞任したため、
ガウディが2代目の建築家として仕事を引き継ぎ、
建築を一から練り直した為、現在ではガウディの設計した教会として有名になっています。

この教会は民間のカトリック団体のサン・ホセ教会がすべて個人の寄付によって建設される
贖罪協会として計画した物で、過去に何度も資金難によって建設が中断される危機が訪れましたが、
ガウディの厚い熱意により、危機を脱しました。そして現在も彼の意思を引き継ぎ建築が続行されています。

このアントニ・ガウディは1852年にスペインのカタルーニャ地方で生まれた建築家です。
決して裕福とは言えない家庭で育ったガウディは建築家となり、パトロンのグエル氏と出会い、
様々な有名で独特な建築物を設計しました。
グエル氏の死の前後に不幸が連続した事でガウディは変わり、サグラダファミリアの作業に集中したと言われています。
晩年はサグラダファミリアにすべてを注ぎ、身なりにも気を使わななったため、
浮浪者と間違われるほどだったと言われています。
そのため、ミサに向かう途中に路面電車に敷かれた時にタクシーに乗車拒否をされ治療が遅れ、
事故の3日後に息を引き取りました。73歳でした。
遺体はサグラダファミリアの地下の礼拝堂に埋葬されています。

このサグラダファミリアは世界遺産に登録されていますが、
正確には生誕のファサードの部分がガウディの作品群としてユネスコの世界遺産に登録されているのです。

この、生誕のファサードには日本人の彫刻家が大きく関わっているという事をご存知でしょうか。
その彫刻家は外尾悦郎氏です。
彼は1978年にバルセロナに渡り、サグラダファミリアの建築に携わりました。
2013年には主任彫刻家として活躍されています。
私たちが生誕のファサードを見た時に目につく“ハープを奏でる天使”は彼の最初の作品で、
“天使の合唱隊”と共に彼の代表作です。
また、聖堂の側壁にあるフルーツ群も彼の作品です。

遠いスペインの世界的に有名な世界遺産の主任彫刻家が日本人である事、
実際にその作品を目にするととても感慨深い印象を受けるのではないでしょうか。

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