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文章を作る時、
どんなことに気をつけなさいと言われてきましたか?
多くの人は「起承転結」のある文章が美しいと学校で教わってきたはずです。
確かに「起承転結」という構成は小説や詩を作る時には有効な考え方ではありますが、小論文を作成する上では不必要な部分があるのです。今回は小論文の構成について考えていきましょう。
結論から言いますと、「起承転結」で不要なものは「転」の部分です。小説などを書く場合は、物語をより一層盛り上げるため、クライマックスに向かう前の一波乱、即ち「転」の部分が重要になってきます。
しかし小論文ではあなたの考えを正確に伝えることが重要になるため、伝えたい内容が波乱の展開を迎えてはなりません。
そのため、小論文の構成は「起承結」で積み上げていきましょう。
では次に「起承結」の内容を見ていくことにします。
はじめの「起」の部分では、与えられた小論文のテーマに対して、あなたがこれから論じていくことを明確にします。
次に「承」に入って、あなたは「起」の内容を掘り下げていきます。この「承」の部分では、一般的な事実をあなたの客観的な視点で分析していきます。「データに裏付けられた文章を書いていく」と言い換えてもよいでしょう。
最後の「結」の部分では「承」で分析してきた一般的な事実に対して、あなたがどう考えているのかを述べていきます。 文章を書き終わったら、以下の2点に注意しましょう。
1つ目は、「起」で書いた内容と「結」で述べた結論がしっかりと対応しているかどうかを確認することです。はじめに「高齢社会の発展について述べていく」と書きだしたのに、最後に「高齢社会は衰退していく」という真逆の結論を書いてはいけません。
「結」を書く上での2つ目の注意点は、「承」の部分で書いたことと同じ内容を結論にすることです。採点者が小論文を通じて知りたいのはあなたの考えです。この部分でオリジナリティのない意見を書くことは小論文の試験でもっともやってはいけないことですので、くれぐれもご注意ください。