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■ 江戸の道場の娘、千葉佐那(ちばさな)との淡い恋
北辰一刀流(ほくしんいっとうりゅう)の千葉定吉(ちばさだきち)道場に入門した龍馬は、
定吉の長女佐那(さな)と出会います。二人は恋仲になりました。


しかし、その後、龍馬は国事に奔走し江戸に落ち着くことはなかったため、
佐那とはそれっきりになってしまいました。
佐那は生涯独身を通し、墓には「坂本龍馬室」と書かれています。

■ 楢崎龍(ならさき りょう)の不幸な生い立ち
父親の楢崎将作(ならさき しょうさく)は医師でした。
しかし、勤皇の考えを持っていたとのことで、安政の大獄で捕らわれてしまいます。
そして、獄死してしまいました。
一家はばらばらになり、妹たちは騙されて女郎として売られてしまいました。
しかし、お龍は悪党の元に乗りこんで、妹を救ったと言われています。
女だてらに豪快なお龍を龍馬は気に入って、寺田屋の女将登勢(とせ)に託しました。

■寺田屋事件でお龍に助けられる
その寺田屋に龍馬が宿泊していたところ、奉行所の襲撃を受けました。
お龍は風呂に入っていましたが、気配を察して裸のまま風呂から飛び出し、龍馬に危険を伝えました。
龍馬は、両指に傷を負いましたが、薩摩藩邸に逃げ込んで一命を取り留めました。

■日本初の新婚旅行へ
その後、ふたりは結婚し、日本初の新婚旅行と言われる薩摩へ湯治の旅に出ます。
高千穂の峰で天の逆鉾(あまのさかほこ)を抜いたなど、楽しい旅の様子を姉乙女への手紙にしたためています。
龍馬にとっては、束の間の幸せな時期だったと言えます。

■龍馬の死後、残されたお龍は……
お龍は長崎で、そして馬関(ばかん)今の山口県下関市にて暮らします。
そこで龍馬の死を伝え聞きます。
龍馬は生前、長府藩士三吉慎蔵(みよししんぞう)を信頼しており、
万一の時はお龍を土佐に送り届けてくれるよう頼んでいました。
三吉はお龍の身柄を預かり世話をしました。
そしてお龍は、土佐の坂本家に身を寄せます。
その後、京都を経て東京に上り、横須賀の商人西村松兵衛(にしむらまつべえ)と再婚します。

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