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24時間連続で働く消防士。
場合にによっては48時間も!
それでも高い?消防士の給料と業務。


▪️消防士の年収と業務

消防士の全国平均の年収は718万円です。給料の平均は36万円となっています。
民間の平均年収は400万円前後であり、消防士のほうが年収が多くなっていますが、
実際に以下の業務内容を見て不当に高い給料をもらっていると思う人は少ないはずです。

消防士の仕事というと消火活動だけをイメージする人が大部分でしょう。
しかし消防の業務は多種多様です。
現場の業務では火消しをする消防隊を始め、傷病者の手当て、心肺蘇生、搬送などを行う救急隊、
そして災害や交通事故で取り残された要救助者を救出する救助隊があります。
勤務時間は朝8時から翌朝の8時までの24時間勤務となっています。
自治体によって2交代制と3交代制があります。
簡単に言うとAチームとBチームの2チームが交代して勤務するのがニ交代制。
A、B、Cと3チームが交代して勤務するのが三交代制です。
また119番通報を受ける指令課員も現場業務の一つと言えるでしょう。

そして災害や人員調整のなどで24時間勤務を終えた後で、さらに次の当番の
助けに入らないといけない場合もあります。
そうなると最大で48時間もの勤務になってしまうのです。
命を張った仕事で、常に緊張感が張り巡らされている職場で24時間勤務だけでも過酷なのに
48時間ともなるとそれはもう尋常ではないのです。
消防士が定年退職をすると平均寿命より早く亡くなってしまう人が多いのも納得できるのではないでしょうか。

▪️消防士は災害時以外は暇?

近年火災の件数は減少傾向にあり、一方救急は増加傾向にあります。
24年度は44,189件の火災があった一方、救急車の出動件数は5707,655件と100倍以上もあるのです。
勤務のイメージとしては消防隊は火災による出動は1〜2週間に1度として、
救急隊は1日に何十件も出動しほとんど消防署にはいない状態です。
まさにご飯もまともに食べれず、仮眠もほとんど取れず、そんな状態で24時間働きっぱなし状態となっています。
それゆえ近年、救急車の適正利用をしましょうという広報が目立つのです。
基本的に自力歩行ができる場合は救急車は利用を控えてくださいといった内容です。

世間でよく思われているイメージで、消防は災害がなければ暇で、麻雀をやっていたり
テレビを観たりしてのんびり過ごしていると思っている人が少なからずいます。
しかしそれは全くの誤解です。消防隊は災害がないときは事務作業に追われます。
消防も立派な公務員です。公務員の仕事は膨大な書類を扱うことが特徴です。
消防隊も様々な届け出事務を行います。
店舗等に必ず置かないといけない防火管理者の選・解任届け出や作成が義務付けられている
消防計画作成・変更届け出などの受理業務があります。
また建物の検査にも出かけます。建物の中の消火器や避難階段などの消防に関する設備が
適正に維持されているか、防火管理者の資格を持った人が配置されているか、
消防計画を作成し避難訓練など適正に行っているかなどチェックするのです。
違反があった場合は是正させます。
救助隊も行っている自治体もありますが、免除し訓練に専念させている自治体もあります。
救急隊はずっと出動状態なので、このような検査に行くことはまずありません。

何千とある建物を一定の周期で検査をしないといけないので、決して暇を持て余している時間はないのです。
このように消防と一言で言っても様々な業務があり、肉体だけでは決して業務を遂行できません。
難解な消防法とにらめっこしながら様々な事案に対処していく高い能力も求められているのです。

このように消防士の仕事は自分自身の命も常に危険と隣り合わせで、
さらに人々の人命を守る最前線に立っているのです。
民間より300万円多い消防士の年収700万円は高いでしょうか、安いでしょうか。

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