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・絶対に忘れてはいけない過去の記憶。

2005年12月17日に公開されその年の邦画興行収入1位を記録した「男たちの大和」。

なぜこの映画はそこまで指示されたのでしょうか?


それには二つの理由があります。
一つは艦長や司令長官を主人公にしたのでは無く
末端の水兵や下士官の視点から戦争をとらえている点です。
当時の市民生活がリアルに描かれ、時代に逆らえなかった気持ちが伝わってきます。

もう一つは戦争を美化していない点です。
かといって否定するわけでもなくあくまでも客観的に描かれています。
艦内の厳しい訓練や、愛する人を戦争で失う悲しさ。
日本人が忘れかけた大切な心を思いださせてくれます。
単なる戦争映画とは一線を画した描写が共感を与えたのかもしれません。

・迫力ある原寸大のオープンセット。

この作品の見せ場は何と言っても戦闘シーンです。
非情に襲ってくるアメリカ軍戦闘機が恐怖感をあおります。
原寸大のオープンセットは迫力満点。
撮影には海上自衛隊の協力を得て本物の護衛艦も使用しました。
CGも駆使し当時の戦闘シーンを再現しています。
ラストの大和沈没シーンは圧巻。
大きな水柱が大和と乗組員を海中へいざないます。

大和沈没後の生き残り兵描写も忠実に描かれています。
戦死した兵と生き残り組。
また生き残ったとしても本土爆撃によって傷ついた家族やふるさと。
見方によっては痛烈な反戦映画ともとれるかもしれません。
邦画の戦争映画としては秀逸な作品と言えます。

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