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「ビリケン」さんをご存知でしょうか。大阪の人々は愛情を込めてビリケンさんと呼びますが、
驚くべき事にこのビリケンさんあのアクの強い顔からして大阪土着の神様だと思っていましたが、
何とアメリカ生まれの幸福の神様だったのです。
■ほんまもんのアメリカ生まれやで
実はビリケンさんの生みの親は、アメリカの芸術家であるローレンス・プリッツ女史とおっしゃる方だそうで、
誕生からまだ100年ほどしか経っていない、神様のわりには若い神様なのです。
独特のトンガリ頭に細い吊り目、可愛らしく足を投げ出したポーズなど愛嬌たっぷりのビリケンさんは、アメリカを始め世界中で人気者になった神様といえるでしょう。
■新世界にやってきた神様
1912年、初代ビリケンさんが新世界に到着しました。
しかし11年後不幸にも行方不明になってしまい、通天閣にふれあい広場を作る事になった
1979年になってようやく2代目のビリケンさんが復活登場しました。
それから、長い間多くの人々に幸福のおすそ分けをし続けた勤勉な2代目ビリケンさんは、
2013年に引退となりました。
現在では、通天閣5階の展望台にて三代目ビリケンさんが人々の平和と幸福を願って鎮座されています。
■どんなご利益があるんやろ?
通常ビリケンさんの足の裏を撫でると、さすがは大阪商人の町だけあって商売繁盛や金運をもたらすとされている
ビリケンさんですが、実際にはオールラウンダーらしく縁結びや合格祈願なんかも受け付けているそうです。
あらゆる庶民の願いにマルチ対応してしまうところ、人情に厚い町に住んでいる神様だけありますね。