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長引く不景気とデフレは大いに関係のある事象です。
また、景気が悪化し始めるとなかなかデフレ状態から抜け出せなくなる所謂デフレスパイラルに陥ります。
このデフレスパイラルの起こる根本的な理由と、デフレ期にしておきたい事を考えていきます。
【抜け出せない不景気とデフレスパイラル】
一度経済状態が不景気に向かうと、なかなか不景気を脱出できない負のスパイラルに陥ってしまいます。
この状態ではどんどん物価は下落していき、長いデフレ状態が続きます。
これをデフレスパイラルと言い、経済状態の悪化を意味しています。
そもそも、なぜこのようなデフレスパイラル状態が生み出されるかというと、まず一旦不景気になると、
多くの人は将来への不安から消費をためらい、貯蓄に向かいます。
そうなるとモノが売れなくなり、売るためにどんどん値段を下げざるを得なくなります。
また、少子高齢化や賃金の低下、非正規雇用などの問題が原因で消費をためらう事も起こります。
そうなると、さらに物価が下落していき、どんどんデフレは進行してしまいます。
このように、一度不景気に突入してしまうと、社会状況の問題も相まって、
なかなかデフレ状態を抜け出せなくなってしまうのです。
【デフレ時にしておきたい事】
デフレ期には物価が下落していきます。そのため、不動産や証券などの価格も下落します。
ですので、デフレ期にしておきたい一番のことは、不動産購入と言えます。
デフレ期は物価の下落で不動産価格は落ち込みますし、ローン金利も低い状態ですので、
返済も比較的楽に行う事ができます。
また、その後インフレに向かえば、物価、給与が上昇する訳ですから、実質的にローンの残債は目減りします。
また、証券などを含めデフレ期の価格が低い状態で購入し、インフレ期に入り、
価格が上昇した時に販売すれば大きな差益を得る事が可能です。