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たいへん長い歴史をもつ浅草寺と、お寺のご利益についてご紹介したいと思います。
浅草寺は東京で一番古い古刹ですが、その由来はなんと西暦623年、飛鳥時代の推古天皇朝にまで遡ります。
都から遠く離れた辺鄙な田舎の隅田川で、2人の兄弟が魚捕りの最中に小さな観音像を拾い上げました。


それを知った郷司の土師中知が、この奇跡から観音信仰に帰依して、
自分の館を寺にして観音像を礼拝供養したところから浅草寺の歴史は始まります。
この三人を祀ったのが、三社祭で有名な浅草神社です。

645年、大化の改新の頃に、現在の場所にお堂が建てられました。
観音信仰の場として浅草寺は参拝客の多い名所となり、
942年には信者の寄進で雷門が、そして同年に山門にあたる宝蔵門が建立されました。
更に徳川家康が寺を公式な祈願所と定めたことから浅草寺は江戸時代に益々繁栄したのです。

観音様は、仏様の中でももっとも慈悲深く、苦しむ人を助け、または人々の願いを叶えてくれるといいます。
浅草寺の観音様も、厄除けから商売繁盛、病気平癒まで、オールマイティに現世利益を聞き届けて下さる、
ご利益のある仏様です。
更に、「4万6千日」と呼ばれる功徳日の7月10日にお参りをすると、4万6千日分の効果があるとされます。
ほうづき市も同じ時期に開催されます。

浅草寺のご利益は観音様参拝だけに留まりません。
金龍山の名をもつ浅草寺では、3月18日、10月18日、11月3日に境内で金龍の舞が行われますが、
この金龍に頭を触ってもらうと金運アップのご利益があります。
また、本堂左手にある淡島堂では2月8日に針供養が行われますが、
この供養で針仕事が上達して怪我もなくなると言われます。

また、カンカン地蔵尊という珍しいお地蔵様も祀られています。
お地蔵様のお体を、石でカンカンと軽く叩くと願い事を聞き届けてくれるとの謂われがありましたが、
いつしか叩いて削り取ったお地蔵様の粉を持ち歩くと金運が上がるとの話にすり替わってしまい、
今では地蔵尊の原型を全くとどめていません。
それでも、今でも叩かれてはご利益を与え続けて下さる大変優しいお地蔵様です。
お参りのさいは、優しく叩いてあげて下さいね。

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