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GDPを算出する時通常は取引金額そのものから算出します。
これは名目GDPと呼ばれるものです。
この名目GDPにGDPデフレーターを加味して実質GDPを算出します。


以下の通り2つに分けて簡単に説明します
1・GDPの名目と実質
2・GDPデフレーター

「1・GDPの実質と名目」
名目について金利を例に取り説明します。
①1月1日a銀行に100万円を年利0.5%の定期預金をした。
②(ケース1)12月31日その年のインフレ率(物価上昇率は前年比2%だった。
③(ケース2)12月31日のその年のインフレ率は▲2%だった。

②③も名目金利は0.5%である。
②の場合は実質金利は0.5%▲(+2%)=▲1.5%である。
③の場合は実質金利は0.5%▲(▲2%)=2.5%である。

実質金利と名目金利の関係は

名目金利-インフレ率=実質金利

で表されます。

上記例で言えば(ケース1)で言えば
定期預金は1年後満期を迎え100万円×1.005=1,005,000円となります。(名目)
しかし1年後の物価は今に比べて2%のインフレが起こっていますので
実質の貨幣価値から考えると現金の価値は2%減価しますので1,005,000円×98%=984,900円となります。

逆に(ケース2)で言えば2%のデフレですので貨幣価値が上がり
1年後の貨幣価値は1,005,000円×1.02=1,025,100円となります。

名目GDPと実質GDPの関係も考え方は同じです。
名目GDPが5%であってもインフレ率が5%であれば実質GDPは差引0%と言う事です

「2・GDPデフレーター」

GDPデフレーター=名目GDP÷実質GDP
で表されます。

名目GDP=500兆円
実質GDP=490兆円

の場合

GDPデフレーター=500兆円/490兆円=1.202

となります。

簡単に言うと名目GDPは物価を加味していないので
名目GDPにGDPデフレータ-で除して物価の影響を加味したGDPに変換するのGDPデフレーターです。
実質GDPと名目GDPは国内の生産量や取引量は同じです。
インフレという物価を加味しているかどうかが違うだけです。

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