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GDPというと何かややこしく考えてしまいがちになりますが端的に説明すると
国の経済の大きさを測る為の手段の一つに過ぎません。
その国のGDPが○○円、人口が○○人という風に只の経済指標の一つなのです。
以下の通り2つに分けて簡単に説明します
1・GDPとは
2・GDPの計算
「1・GDPとは」
GDP=国内総生産の略です。
ごく簡単に説明するとGDPとは「その国が生産したモノやサービスの量」の事です。
1国の経済の大きさや規模を計測する為の手段として考えられたものです。
1国の経済の大きさを測るものですのですが、大きければ大きいほど良いと限ったものではありません。
2013年のGDP(名目)は日本がざっくりと約500兆円。
中国が日本の倍近くの920兆円アメリカが3倍強の1,680兆円となっていますが
人口は日本が約1億2千万人で、アメリカは約3億1千万人、
中国の人口に至っては約13億6千万人です。
そう考えると一人当たりのGDPの方が、その質を考える上で重要かもしれません。
しかし、世界経済の動き等を考える時、やはり中国の消費が
世界経済に与える影響は計り知れないものがありますので
「中国のGDPの成長率が10%増加した。」とか「8%増加した」とか
表現したりして世界中が注目します。
「2・GDPの計算」
「その国が生産したモノやサービスの量」とは「付加価値」と言って下記の通り計算します。
自動車を製造する為に
A社が外国から鉄鉱石を輸入する(輸入価格:20万円)
B社がA社から買ったその鉄鉱石を加工して鉄板を製造する(販売価格:60万円)
C社がB社から買ったその鉄板を加工して自動車を完成させて一般客に販売する(販売価格:100万)
(※)A社=輸入業者・B社=C社の下請業者・C社=自動車メーカー
と簡略に考えると
この場合GDPに換算される付加価値は100万円-20万円=80万円となります。
国外から輸入した20万円の鉄鉱石に日本国内で、80万円の付加価値と付けて100万円にした、という意味です。
こうして計算された付加価値の総計額が1国のGDPとなります。