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京都市で生まれ育った筆者の独断と偏見による、特におすすめの観光スポットをご紹介します。

ここで紹介しているのは特に人気のエリアにあるスポットばかりなので、

他の場所とあわせて行くにもぴったりです。


京都観光が初めての方はもちろん、何回も来たことがあるベテランさんも、それから地元民のみなさんも、もっともっと京都の街を楽しんでくださいね。

●車折神社(くるまざきじんじゃ)
アクセス:嵐電「車折駅」すぐ、市バス・京都バス「車折神社前」すぐ

「車折」と書いて「くるまざき」。難読地名が多いことで有名な京都でも、とりわけ観光客の頭を悩ませるであろう神社です。

三条通から嵐電「車折駅」へ抜ける参道は生活道路としても親しまれており、筆者も中学校時代に参道を抜けて通学していました。

この神社の祈念神石には、あらゆる願い事をかなえる力があるとされています。

まずは本殿横の社務所で神石授与を受け、本殿で二礼二拍一礼したのちに神石を袋ごと両手で挟んで願い事を心の中で強く念じます。

お札タイプの神石を購入した場合は、自宅の目線より高いところに石を置いて毎日願い事を念じます。神棚があればベストですが、ない場合はふつうの棚などでOKです。

お守りタイプの神石の場合は、カバンなどに入れて肌身離さず持ち歩きます。

説明によるとお札・お守りどちらでも効果は同じとのことなので、お好きなほうをお選びください。

願い事(安産)が無事叶ったので、お礼のお参りへ。

まず、自宅のそばでできるだけ平たくて大きい石を拾います。

拾った石に油性ペン等でお礼の言葉もしくは「御礼」の2文字を書き、祈念神石に添えて神社に納めます。

祈念神石は本殿横の古いお守りを返す箱に入れ、お礼の石は本殿前に置きます。

石を納める前に、本殿で二礼二拍一礼して神様にお礼を言うのを忘れずに…。

車折神社のもうひとつの目玉が、ガイドブックなどでよく紹介されている芸能神社です。

近くに映画発祥の地・太秦があり、また付近の寺社仏閣や嵐山でよくロケが行われることから、このあたりは多くの芸能人と縁が深い土地でした。

朱塗りの拝殿には、芸能関係者やファンが貼ったと思われる無数のステッカーたち。

本殿の両脇には、土鍋のような「芸能道具塚社」がしつらえられています。

ここに使い古した芸能道具(筆や琴の弦etc.…)を納めると、芸能上達を願ってお焚き上げしてもらえるとのことです。燃えにくいものは入れない方がいいかもしれませんね。

芸能神社周囲には朱塗りの玉垣がずらりと並んでおり、寄進者である芸能・飲食店関係者の名前が書かれています。

ざっと探しただけでも松平健さん、ダイアモンド☆ユカイさん、LUNA SEAの真矢さん、雛形あきこさん、川崎麻世さん、関ジャニ∞、それから嵐の5人などなど、そうそうたる名前を見つけることができました。まだまだ他にもいらっしゃるはずです。

このほかにも、舞妓さん・芸妓さんとおぼしき名前もちらほら…

定期的に新しい玉垣が増えているとのことなので、何回も訪れて新しい名前を探してみるのもいいですね。

●京都水族館
アクセス:各線「京都駅」徒歩15分、各線バス「七条大宮・京都水族館前」徒歩5分

オープン直後の混雑が少し落ち着いたであろう時期を見計らって、京都の新名所・京都水族館に行ってみました。

入場料を払って「京の川ゾーン」進むと、まず現れたのはたくさんのオオサンショウウオたち。

水槽のすみっこにオオサンショウウオたちがみっしりと固まっている様子は、井伏鱒二の小説「山椒魚」のようでした。

彼らに直接触れることはできませんが、水槽近くの展示パネルでオオサンショウウオの皮膚とにおいが再現されていました。

両生類らしく皮膚はヌメっとした感触で、においはなんと山椒にそっくり!それで「サンショウウオ」って呼ばれているんですね。

続いて「かいじゅうゾーン」へ。「怪獣」ではなく、アシカやアザラシなど「海獣」のことです。

旭山動物園に似た円筒形の水槽の中をアザラシがスーッと通ったり、コの字形のスペースから水槽の底を覗けたりする体験型のスペースでした。

そうこうしているうちにイルカショーのアナウンスがあったので、急遽イルカスタジアムへ。

プールには太鼓橋が架けられており、プールの向こうには五重塔が見えます。筆者、海以外の借景があるイルカプールは初めてです。

ショーが始まる前に、観客ひとりひとりにストローを切った笛が配られます。簡単な造りですが、かなり大きな音が出ます。

トレーナーさんの合図と共にこの笛を鳴らせば、イルカたちとともにパフォーマンスに参加することができます。

イルカの生態に関する説明やペンギンの飛び入り参加、ショー中にプールの向こうに新幹線が見えたりと、なかなか盛りだくさんな20分間でした。

イルカショーの後は、「ペンギンペタペタタイム」を狙ってペンギンゾーンへ。

ペンギンたちがプールの外のスロープをヨチヨチ歩いていました。

飼育員さんの誘導を無視してあっちにフラフラこっちにフラフラする子もいますが、それがまた可愛い…

頭上に目をやると、ガラス張りの「ペンギンスカイウォーク」を別のペンギンがヨチヨチ。

プールからはじまる通路はイルカスタジアムや水族館入り口の上まで伸びていて、見る角度によってはペンギンが空中を歩いているようにも見えます。

この他には、2フロアにまたがる大水槽・幻想的なクラゲ展示・京の食文化をテーマにした水槽などがありました。

最後に里山の棚田が再現された屋外コーナーがありましたが、あいにくの天気であまり楽しめなかったのが残念です。

(子供が泣き出したので、後半はゆっくり見られませんでした…)

全体的にこじんまりとしており、他にも観光する予定がある方・小さいお子様連れの方・ペンギン好きな方にぴったりの水族館といえるでしょう。

●清水寺
アクセス:各バス停「五条坂」もしくは「清水道」徒歩10分

数年ぶりに、友人と清水寺へ行きました。

あざやかな朱塗りの門をくぐり、まずは随求堂(ずいぐどう)で胎内めぐりです。

拝観料を払って靴を脱ぎ、壁際の数珠をしっかり握りながら胎内へとつづく階段を下りていきます。

階段を下りきって角を曲がると、あたりは完全な闇に包まれます。

夜でも明るいのが当たり前の現代日本で、目を開けても閉じてもまったく視界が変わらないシチュエーションはそうそう体験できるものではありませんね。

数珠を放しさえしなければ危険はありませんが、壁や人にぶつからないようゆっくりゆっくり進みます。

曲がり角をいくつか過ぎると小さな灯があり、その下に梵字が刻まれた石が置いてあります。

この石を回しながら願いを心に念じれば、菩薩様が叶えてくれると言われています。

その後再び数珠を頼りに真っ暗闇の中を進んでいくと、徐々に視界が明るくなって最初の出入口に戻ることができます。

光のない胎内を経て再び明るい外の世界に出ることで、もう一度この世に生まれなおしたような不思議な感覚を味わうことができました。

いよいよ、清水の舞台がある本堂へ。

まず入口横の「弁慶の錫杖と高下駄」で力試しをしてみます。小さい錫杖は持ち上げられますが、大きいほうの錫杖は女性にはとてもムリでしょう。

ご本尊にお参りしたのち、舞台へ出てみます。この舞台、なんと釘を1本も使わずに建てられているのだとか。

崖にへばりつくように建てられた桧の舞台からは、京都市内が一望できます。

桜や紅葉の時期は特に美しい風景が楽しめるものの、人が多すぎてもみくちゃになります!オンシーズンを避けるか、平日に行くのがオススメです。

蛇足ながら…よく「清水の舞台から飛ぶ」などと言いますが、もし本当に飛び降りても木の枝がクッションになって生還する確率が高いそうです。

本堂を出て、これまた有名な音羽の滝へ。

3本の滝はそれぞれ長寿・恋愛・学問上達にご利益があり、どれかひとつを飲むと願いが叶う…と言われていますが、説明書きによるとどれも同じとのこと。

長いひしゃくを手に取り、とりあえず一番近くの滝を選んで水を汲みます。

水は冷たくて美味しいですが、あまり欲張るとご利益が得られないので一口だけでストップしておきましょう。

●地主神社
アクセス:各バス停「五条坂」もしくは「清水道」徒歩10分(清水寺敷地内)

清水寺の裏手にある入口の石段を登り、大国主命とウサギの像の横を通り過ぎると、本殿と恋占いの石が見えてきます。

注連縄が張られた2つの石の高さは大人のひざくらい、間隔はだいたい10mくらいでしょうか。

目をつぶって一方の石からもう一方の石へたどり着くことができれば、恋愛の願いが叶うといわれています。

一緒にいた友人が恋占いをしようとしたものの、天気のいい日曜日だったこともあり境内は大混雑!

石の間にもたくさん人がいるので、恋占いどころか事故になりかねません。

やむを得ず一旦退散して清水坂で時間をつぶし、夕方になってから再度神社へ。

境内にはまだいくらか人がいましたが、とりあえず占いはできそうです。

はやる気持ちを抑えて本殿にお参りしたのち、さっそく友人が入り口側の石の横にスタンバイ。

目をつぶって、一歩一歩確実に歩みを進めます。

近くにいた知らないおじさんも固唾を飲んで見守る中、つま先がもう一方の石に当たって無事ゴール!

人が恋占いをしていると、スイカ割りみたいに「もうちょっと右!」などと声をかけたくなりますが…そこはグッとこらえて、しばらく見守ってあげてください。

人からのアドバイスで反対側の石にたどり着いた場合は、他人の助けを借りなければ恋が成就しないとされているからです。

もっとも「人の助けを借りれば成就できる」とも言えますから、アドバイスが欲しいかどうかは人それぞれですね。

お友達と一緒に恋占いをする場合は、最初にアドバイスが欲しいかいらないかの意思表示をしておくといいでしょう。

もし1回でたどり着けなくても好きなだけリベンジできますが、その分恋の成就は遅くなってしまうそうです。

ちなみに…筆者はすでに結婚しているので、ちょっと寂しいですが(?)恋占いは見送りました。

この日の夕方はたまたま境内が空いていましたが、特に夜間ライトアップが行われる紅葉や桜の時期はかなり遅くまで混雑しています。

確実に恋占いをしたいなら、朝早くに参拝するほうがいいかもしれません。

清水寺の敷地内にありますが、音羽の滝方面から行けば清水寺の拝観料は必要ありません。(ただし、その場合はもちろん清水寺には入れません)

●安井金比羅宮
アクセス:市バス「東山安井」徒歩1分、京阪「祇園四条」徒歩10分

ちょっとコワイもの見たさで、縁切りで有名な安井金比羅宮へ行ってみました。

怨霊として有名な崇徳上皇を祀っていることもあり、とかくインパクトが大きい縁切りばかりが強調されがちなこの神社。

しかし実際にはあらゆる縁切り・縁結びにご利益があり、仲良しカップルや夫婦・お友達同士でお参りしても縁が切れることはないそうです。

境内には若い女性や外国人の観光客、それから地元住民とおぼしきお年寄りの方などがいて、明るく穏やかな空気に満ちていました。

東大通から神社の境内に入ると、白くてモシャモシャしたカマクラのようなものが見えてきます。

カマクラの正体は、大きな石でできた「縁切り縁結び碑」。白いモシャモシャの正体は、碑にびっしり貼り付けられた形代(お札)だったのです。

まず本殿にお参りして、切りたい縁・結びたい縁を心に念じます。

その後、碑の横に用意された形代を1枚取って願い事を書きます。このとき、備え付けの賽銭箱に100円を入れてくださいね。

願い事を書いた形代を持ち、悪縁を切るために碑の表→裏方向へ穴をくぐってから良縁を結ぶために裏→表へ穴をくぐります。

石の上に直接四つんばいにならなければいけないので、天気の悪い日やミニスカートの方は注意が必要です。

もちろん、碑をくぐる間も忘れずに願い事を念じ続けましょう。

最後に、備え付けの糊で形代を碑に貼り付けます。

気になるお願い事の内容は…筆者→「疲れ目・肩こりとの縁を切りたい」、夫→「お腹の贅肉と別れたい」でした。

人との縁ばかりでなく、たとえば病気や悪癖(ギャンブル・借金・サボリ癖など)との縁切りもOKです。

※他の人が貼り付けていった形代には、相当生々しい内容が書いてあることも。軽い気持ちで読むとコワイ夢を見るかもしれないので、くれぐれもご注意くださいね。

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