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童話と絵本、一聞するとそれほど違いはないように感じるのですが、実はこの両者には大きな違いがあります。
しかし、書店などの分類においては明確に分かれていないのが事実です。
そしてまた、童話と絵本を語る人によってもその捉え方に微妙な違いがあり、この両者を語るのはとても難しいことが分かります。
■「童話」とは?
一般的には、「童話」というのは昔から言い伝えられてきた、子どもの為の物語、おとぎ話などのことです。
童話によっては、挿絵が入っているものや入っていないものがあります。
絵がなくても、物語として成り立つもの、それが童話です。
代表的なものに、グリム童話、イソップ物語、アンデルセン童話などがあります。
近年、グリム童話は初版のものが今現在のものと違って恐ろしい描写などがあるということで注目を浴びていました。
■「絵本」とは?
「絵本」とは、絵を中心として話が成り立つもの。
それに短い文がつけられていることが多いですが、絵だけを目で追っていっても内容が理解できるものを指します。
両者とも、「子供向け」という面では共通していますが、最近、絵本の中には大人が見ても興味深いものや、
飛び出す絵本などの面白い工夫を凝らしたものがあります。
子ども向けというよりも大人向けに描いたようなものは大人へのプレゼントにも人気で、一時期話題になりました。
童話と絵本にはこのような違いがあり、その意味合いを考えると、両者は別物で並べて考える方が無理があると思われます。