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その国のGDPと税収には密接な相関性があると考えるのが一般的です。
考え方として税収を○○円増加させる。その為にはGDPを○○%増加させる。
その為の政策として・・・となります。GDPと税収の相関性について考えます。
以下の通り2つに分けて簡単に説明します
1・GDPと税収
2・GDPと税収弾性値
「1・GDPとは」
GDPとは1国の経済的な規模や大きさを計測する為の世界で一般化された指標です。
そしてそのGDPを計算する基礎となるものはそれが商品であれば
原材料に加算していった付加価値の合計額です。
各国の多くの政府はこのGDPを成長させる目標を立てています。
1%、10%と各国様々です。
それでは何故GDPは増加させないといけないのでしょうか?
その一番大きな目標は税収を増加させる事にあります。
それではいくらGDPを増加させたらいくら税収が増加するのでしょうか?
それには税収弾性値という概念があります。
「2・GDPと税収弾性値」
税収弾性値とはGDPが何%増加すれば税収が何%増加するのかという数値です。
GDPが1%増加してその年の税収も1%増加すれば税収弾性値は「1」になります。
税収弾性値が「3」と仮定してGDPの成長率が年間1%だったとします。
前年度の税収が50兆円とすると50兆円×1.03で今年度の税収は51.5兆円となるというものです。
前年度の日本の税収弾性値は
2013年度GDP(名目)増加率1.9%・税収増加率6.8%・税収弾性値「3.6」でした。
名目GDPが1%増加して12年度43.9兆円あった税収が46.9兆円となり税収は前期比6.8%増えたという事です。
昨年度の税収弾性値「3.6」が日本のトレンドに比して大きいのか小さいのかは議論が分かれる所です。
そもそも「GDPと税収に相関関係は無い」と言う意見もあります。
(GDPがマイナス成長なのに税収が増加するという逆相関の年もあります。)
GDPの構成から考えて全く相関性が無いとは言い切る事は出来ないとは思います。