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過呼吸とは、その名の通り「呼吸が過剰となること=呼吸が速く浅くなること」を言います。

ストレスなどの精神的な要因で起こる過換気症候群が有名です。

例えば人工呼吸管理中の換気過剰や脳などの中枢神経系の障害、マラソンなどの陸上競技や水泳・サッカーなどの運動中に起きることもかなりあります。


呼吸を必要以上にしてしまうことによって、血液中の二酸化炭素が足りなくなって体内がアルカリ性に傾き、手足のしびれや震えをきたし興奮状態となります。ひどい時には不穏状態となって大暴れしたり、けいれんや意識障害をきたして救急車で運ばれることもよくありますが、水泳中などの特殊な状況を除いて、この症状が命に関わることはなく、時間と共に必ず軽快します。

それに対してパニック障害とは、強い不安がベースとなったパニック発作を繰り返す精神疾患です。パニック発作は、突然襲ってくる激しい動悸や手の震え、息苦しさや激しい眩暈を主とする症状で、このまま死んでしまうのではないかという激しい恐怖感を伴うことが多いです。

このパニック発作の一環として、過呼吸が生じることがあります。一度パニック発作を起こした患者さんは、「またあの発作が起きたらどうしよう」という予期不安に襲われ、ひどくなると外出もままならなくなります。また、電車や人混みなど、パニック発作が起こっても逃げられないような場所へ行くことができなくなります。

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