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人の一生は誰のものでもひとつの大切なドラマです。

映画化されなくても、本にならなくても。

紹介するのは、たまたま映画になったいくつかの人生です。


・『最強のふたり』(2011年)
パラグライダーの事故で全身麻痺になってしまった大富豪フィリップと、その介護をすることになった貧困な青年ドリスの物語です。
新しく介護人となったドリスは、失礼なくらいに気を使わない青年。麻痺であるフィリップの前では皆、神経質に気を使う。当のフィリップはそんなやり取りにうんざりしていました。
妙な気を使わず思うままに接するドリスは、フィリップが唯一本音で付き合える相手。障害すらネタにするふたりのおふざけで大いに笑いつつも、じわじわとふたりの関係が深まって生まれる友情に感動が止まりません。

・『しあわせの隠れ場所』(2009年)
愛を与えられず、帰る場所のなかった少年マイクに救いの手を差し延べたリー・アン一家は、マイクの複雑な事情を知り家に迎え入れる。
高校生とはいえ、子供に帰る家がないのは心が痛む事実でした。道端で見かけた知らない少年を迎え入れた家族の思いやりには頭が下がる思いです。
後にアメフト選手として立派に人生を歩んでいることにほっとさせられます。
子供が犠牲となる事件は表に出てくるものはごく少数です。もし身近で出会った時に自分なら何ができるのか。差し延べられる力強い手を持ち続けていたいものです。

・『おにいちゃんのハナビ』(2010年)
引きこもりの兄と、元気な妹。・・・のはずが、妹は白血病になった。唯一ストレートにぶつかってくる妹は、兄にとって遮断した内と外の世界を繋ぐ大切な存在。妹が見たいと言うから、それだけの理由で地元の花火大会で上げる花火を作り続けていたのに、花火を見ることなく、妹は永遠の眠りについてしまいます。
一度は投げ出した花火作りを再開し、ついに迎えた約束の花火大会の日。
妹に向けたメッセージを読み上げるアナウンスとともに、特別な花火が力強く打ち上げられる感動のラストは涙で画面が見えません。込み上げる感動が止められない作品でした。

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