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「京都のグルメ=いかにも高級そうな京料理や京菓子」
と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし!近年のB級グルメブームの例に漏れず、京都にも気軽に食べられるB級グルメがたくさんあるのです。
京都は学生が多い街としても有名なので、若い男性向けの安くて大盛りメニュー・とにかく見た目がスゴイメニューが豊富です。
●壱銭洋食
アクセス:京阪「祇園四条駅」徒歩1分、市バス「祇園」徒歩1分
お好み焼きの原型と言われる軽食で、考案された当初(昭和初期)は駄菓子のような感覚だったことから「壱銭洋食」の名で親しまれるようになりました。
犬にパンツを引っ張られている男の子の人形が店の前にドンと置かれていて、昭和レトロ風の店内を覗くと怪しげなステッカーがべたべたと貼られています。お子様にはちょっと、否かなり刺激が強いかもしれません。
客席のあちこちに着物を着た女性マネキンが座っています。これなら1人で行っても寂しい思いをすることはありませんね(?)。
おまけに、メニューブックの表書きは「芽(め)新(にゅー)」となっています。
さて、肝心の壱銭洋食(店名と同じメニュー)ですが…
小麦粉をダシで溶いた生地に牛スジ・半熟卵・刻みこんにゃくなどが挟まっており、最後にたっぷりのソースがかけられています。
焼く前に生地と具材を混ぜるお好み焼きとちょっと違い、イメージ的には麺のない広島焼きといったところでしょうか?
さっそく箸を入れてみると、立ちのぼる湯気とともに半熟卵がトロッと流れ出します。
アツアツの具材にソースがたっぷり絡まった素朴なおいしさで、おやつにしてはボリューム多めにもかかわらずペロッと平らげてしまいました。
壱銭洋食はこれ1種類だけですが、ビールやラムネなど数種類のドリンクが揃っています。
また、店内で食べるだけでなく持ち歩きもできるとのこと。遅くまで営業しているので、祇園で呑んだ後のシメにもよさそうですね。
●天下一品本店
アクセス:市バス「一乗寺木ノ本町」徒歩3分
京都といえばあっさり薄味なイメージがありますが、ラーメンだけは例外です。
ラーメン通の方々にはすでに有名ですが、京都ラーメンは濃厚・こってりなとんこつ系です。
その代表格たる天下一品は全国に店舗を構えるチェーン店ですが、実際は店によってスープの濃さがまちまちなのです。
なかでも本店のスープは特に濃厚なことで知られ、平日でも地元の学生が長蛇の列をなすこともしばしば。
本店がある一乗寺界隈は市内でも一二を争うラーメン激戦区で、近くの大学に通っていた筆者もよく友人と足を運んだものです。
数年ぶりに本店を訪れたその日(土曜)は、15分くらい列に並んでからカウンターに通されました。
とりあえず、今回もスタンダードなこってりラーメンをオーダーします。
一応あっさり醤油スープもあるようですが、お客さんはほぼ全員こってりスープをオーダーしています。
すぐに運ばれてきたラーメンのスープは「トロッ」などという生易しいものではなく、まさに「ドロッ」という形容がぴったりです。
麺のうえには、チャーシュー・メンマ・ねぎなどスタンダードなトッピングがひととおり乗っていました。
麺は普通麺・細麺の2種類がありますが、普通麺でもかなり細めです。麺を細くすることで、スープに触れる面積を少しでも増やすためでしょう。
見た目の印象に比べてスープの味はあっさりめで、全部飲んでしまってもお腹がもたっとする感じはありません。
器の底のメッセージ「明日もお待ちしてます。」も昔のままでした。
天下一品の他の店舗によく行くという方も、ぜひ一度本店の濃厚なスープを味わってみてください。
●京都拉麺小路
アクセス:各線京都駅すぐ(京都駅ビル10階)
京都駅大階段、もしくは京都駅ビル内のエレベーターで10階へ上がると、京都拉麺小路があります。
北は札幌から南は博多まで全国各地のラーメンが楽しめるフードコートですが、京都らしく上品な雰囲気でまとめられておりカジュアルデートにもおすすめです。
地元の味がなつかしくなった方、全国の味を食べ比べてみたい方にはまさにぴったりの場所ですね。
どれどれ、駅からのお出かけ前に軽く昼食を…と思ったら、あれ?何だこの見覚えのないお店は?
この京都拉麺小路はけっこうお店の入れ替わりが激しいらしく、昔入ったことのあるお店もなくなっていました。
気を取り直して、大阪発「上方ざんまい屋」へ入ります。
どのお店も食券制になっており、店頭の券売機で食券を買ってからお店に入ります。
あっさり味が食べたい気分だったので、スタンダードメニュー「内モンゴル塩ラーメン」を注文しました。
透き通ったスープの底にはまっすぐな麺があり、その上にはスタンダードなトッピング(チャーシュー・メンマ・ほうれん草・ねぎ)と千切りになったレタス。
レタスがのったラーメンは初めてでしたが、シャキシャキの食感がちょうどいいアクセントになっています。
鶏がらダシがきいたスープは、女性でも食べやすい味に仕上がっています。
ラーメン店だけでなくテイクアウトOKのカフェ・スイーツのお店もあり、食後にホットコーヒーで一息ついてから拉麺小路を後にしました。
●キッチンハウスマスダ
アクセス:JR「花園駅」徒歩7分、嵐電「等持院駅」徒歩11分
観光ガイドブックで紹介されることは少ないものの、隠れた名店として人気が高いグルメスポットです。
帰省中のとある休日のお昼、父に「美味しいチキンカツ食べさせたる!」と連れて行ってもらいました。
学生時代花園の近くに住んでいた父はここにしょっちゅう通っていたそうで、ちょっとレトロなお店の雰囲気もほとんど当時のままなのだとか。
父の年齢から逆算すると…少なくとも30年くらい前からずっと続いていることになります。
専用駐車場はないものの、お店で最寄の有料駐車場のチケットをもらいました。
妙心寺の近くではあるものの店内は比較的空いており、地元の人とおぼしきおじさんがいるだけでした。
さっそく父と母は懐かしのチキンカツ定食を、筆者はチキンカツカレーをオーダー。
かなりの存在感を放つチキンカツ定食には、たっぷりとデミグラスソースがかかっていました。
しかもサラダ+お味噌汁+ごはん+漬物つきで750円という良心的な価格です。
店主さんが世代交代されていたそうですが、父いわく昔と同じでおいしいとのこと。
これまた大きなチキンカツがのったカレーも、レトロな食堂にぴったりの安心できる味でした。
チキンカツはいずれも大きさのわりにあっさりしており、最近少食になった母も完食することができました。
●はせがわ
アクセス:地下鉄「北大路駅」もしくは市バス「北大路バスターミナル」徒歩5分
京都府立植物園の南、鴨川の西岸に位置するレトロな洋食屋さんです。
女性にはちょっと多いくらいにボリュームたっぷり、それでいて値段はお手ごろなので観光客だけでなく地元の学生にも大人気、平日でも行列ができることもしばしばです。
この近くの大学に通っていた筆者も、友人たちと一緒によく訪れたものです。
鴨川沿いでぶらぶら歩いた後に、久しぶりのはせがわランチへ。
5分くらい待ってから、昭和の香り漂う店内に通されます。
どのメニューにもたいてい看板商品の手ごねハンバーグがついており、今回はとんかつとハンバーグのセットをチョイスしました。
オーダー後10分もしないうちに運ばれてきたお皿には、ケチャップがかかった大きなハンバーグ、これまた大きなとんかつ、それから鮮やかなサラダがぎっしり。
さらに、ごはんと味噌汁がついています。(女性にはちょっと多いかも?)
昔と変わらずやわらかいハンバーグとジューシーなとんかつは、高級レストランの味というよりおふくろの味に近いおいしさでした。
メインメニューだけでなく、食後のコーヒーもとっても満足のいく味でした。
●井上佃煮店
アクセス:阪急「烏丸駅」・地下鉄「四条駅」徒歩5分、市バス・京都バス「四条烏丸」徒歩5分(錦市場内)
さまざまな商店がところ狭しと軒を連ねる京の台所・錦市場。
生鮮食品やお惣菜だけでなく、スイーツやテイクアウトメニューなども豊富です。
その日の錦市場も、すれ違うのも難しい混みっぷりでした。
筆者がお店を見ながらちょろちょろ歩き回っている間に、夫がどこからともなくコロッケを買ってきてくれました。
「錦に来たら絶対コレ食べなアカンやろ!冷めるからはよ食べ!」とやたらと勧められるままにかじってみると…
アツアツの衣の中にあったのは、ほくほくのポテトでもジューシーなひき肉でもなく、なんと溶けたチョコレートではありませんか!
最初の衝撃が落ち着いたところで、もう一度かじってみると…
カレーパンの中身をそっくりチョコレートにした感じ、いやチョコパンの外側を揚げ衣にした感じと表現すればよいでしょうか?
ともかく、チョコレートフォンデュが好きな方にはぜひおすすめです。
件のコロッケの出所は、いかにも老舗っぽいお惣菜屋さん「井上佃煮店」です。
所狭しと並ぶお弁当や佃煮の間に、「名物 チョコレートコロッケ」たちが並べられていました。
コロッケとしては小ぶりですが、普通のコロッケのサイズだとあっという間にお腹いっぱいになりそうなのでこのくらいが丁度良いのでしょう。
もし冷めても温めなおせばおいしく食べられるとのことなので、ご家族へのお土産にもいいかもしれません。
自宅用お土産には、スタンダードなちりめん山椒をチョイス。
こちらは強すぎず弱すぎない山椒の風味がなんともさわやかで、1歳の息子も気に入ったようです。