小田原城は、小田原市のシンボルです。
小田原に観光に訪れる人は、必ずといってもいいほど小田原城を訪れることでしょう。
神奈川県内でも珍しい天守閣のある城として有名ですが、天守閣だけではなく城址公園内を散策してみてください。

実は、見所はたくさんあるのです。

■散策ルート

せっかくなので、やみくもに散策するのではなく、小田原城登城ルートを通ってみてはいかがでしょうか。
まずは、小田原駅東口から、お堀端通りに出ます。
満開の桜のトンネルが楽しめる春の散策が、一番おすすめです。
最初に見えて来た赤い橋「学び橋」は渡らずに直進し、「馬出門」を目指します。

・馬出門（うまだしもん）

平成21年に復元された、二の丸正面に位置する門です。
美しい白壁の門を見ると、否応なしに観光気分は高まります。
門をくぐりぬけると、次は銅門が見えてきます。

・銅門（あかがねもん）

平成9年に復元された、二の丸の正門です。
石垣の一部には、発掘調査で見つかった本物の石も使われています。
石の切り口や形を見ると、現代のものか、当時のものかすぐに見分けることができますので、ぜひ探してみてください。

・歴史見聞館

かつては、「市立城内小学校」が存在した跡地に建てられたミュージアムです。
お時間に余裕がある方は、ぜひ立ち寄ってみてください。
それより、本当に城の内に小学校があったことに驚きます。
現在では移設されて「三の丸小学校」という名前になり、お堀のすぐ向こうに城を模して作られました。

・常盤木門

本丸の正門です。
他のどの門よりも大きく、強固なつくりであり、当時の防御拠点であったことがよくわかります。
趣のある古い正門は、写真撮影にもってこいの観光スポットです。

・天守閣

天守閣は、江戸時代の姿を模して復元されたものです。
高い石垣に、美しい白壁の天守閣は、時代劇の撮影などにもよく使われています。
外観も素晴らしいですが、実は小田原城は、内部展示の充実でも高い評価がある城です。
特に甲冑や刀剣などに興味のある方は、ぜひ天守閣に登ることをおすすめします。
本丸広場では、休日には甲冑姿の武者と会えることもあります。
また、レンタルで、実際に甲冑や姫姿を体験することもできます。

・御感の藤

4月の下旬から5月上旬に小田原城へ訪れる方は、ぜひ、こちらもご覧ください。
花房が1メートルにもなる、見事な藤棚です。
大正天皇が皇太子の頃、小田原御用邸にいらした際、馬を止めてしばらく感嘆されたためにこの名がつきました。
満開の時期には、付近は甘い香りに包まれ、とても幻想的です。

■基本情報

・アクセス
小田原駅より徒歩10分

・入館料
天守閣単独券　大人410円／小中学生150円
天守閣・歴史見聞館・小田原城ミューゼ共通券　大人900円／小中学生350円