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長期間伸び悩む経済、不安定な雇用情勢、止まらない少子高齢化。
課題が山積みの日本が何とか踏みとどまっていられるのは、
社会保険制度が守ってくれているからです。


日本は世界でも有数の「保険大好き国」です。
常に万が一の時に備えておき、出来るだけ不自由の無い生活を送りたい、という想いからでしょう。
さてここでいう「万が一」とは具体的にどんな時でしょう。
大きく分けて病気やケガで多額の出費が予想される時と、失業した時や歳を取って退職した後
あるいは一家の大黒柱が死亡するなどして収入が大幅に減ったり途絶えたりする時の2つが考えられます。
こうした予測が難しい様々な事態に個人の努力だけで備えるのは限界があります。

そこで効果を発揮するのが社会保険制度です。
これは文字通り「社会全体で万が一に備える」という仕組みで、
日本では医療保険、年金保険、雇用保険、労災保険、介護保険の5種類を指します。

日本の社会保険制度で特徴的なことは医療保険と年金保険における「国民皆保険」です。
発足当初は主に労働者を対象として実施されていた両保険制度ですが、
1961年に自営業者やその家族も対象にする保険制度を創設しすべての国民が保険の対象となったのです。

雇用保険は当初は失業時における補償のみ行っていましたが、労働者の能力開発や
事業所支援といった内容が拡充され1975年に今の制度が確立しました。
労災保険も業務上のケガや死亡に対する補償内容の拡充や雇い主の責任を明確にする目的から
労働基準法の成立に合わせて誕生しました。
介護保険は最も新しい社会保険制度で急速に進む高齢化に対応するため2000年に発足しました。

こうした社会保険はほとんど自動的に加入する仕組みなっているため、
中には自分はどういった補償を受けられるのか認識していない人も多くいます。
ある程度保険料を負担しているのですから、いざという時に
自分はどんな補償が受けられるのか知っておくことが大切です。

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