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激しく泣くことが、過呼吸発作の引き金となることがあります。これはどうしてなのでしょうか?
過呼吸は、呼吸が速く浅くなることで起こります。
要因としては精神的なものがかなり大きく、ストレスや心に抱えている不安や不満、恐怖が発作の引き金となります。
同じ泣くといっても、映画やテレビドラマを見ながらシクシク泣くというような静かな泣き方の場合や、嬉し涙を流すような場合には、過呼吸となることはほとんどないと思われます。過呼吸の引き金となりやすいのは、誰かと激しく言い争いをしたり、ひどく怒っているような場合、また辛い、苦しいと思って泣いているような場合です。このようなときには無意識のうちに大変な興奮状態にあり、呼吸が速く浅くなってうまく吐き出すことができなくなって過呼吸発作が起こりやすいのです。激しく泣きながらも呼吸をゆっくりにするようコントロールすることはなかなか困難なので、このようなパターンで一度過呼吸の発作が始まってしまうと悪循環となり、自分で止めることは難しくなります。
泣いてはいけないということでは決してありません。泣きたいときに「泣いてはいけない」と思いすぎると、かえってそれがストレスとなって過呼吸を生じます。
そのような場合は、なぜ自分が泣きたいのか、ということを自分で理解し、客観的に捉える努力をします。自分の感情を野放しにするのではなくコントロールする術を身に着けることで過呼吸発作は起こりにくくなります。