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その昔、秋葉原という土地は電気街として著名な反面、食事処の少ない場所でした。
昔、といっても15、6年ほど前の話です。
行列のできるような名店はもちろん、チェーン店すらほとんどありませんでした。
現在の秋葉原しか知らない方には、信じられない話かもしれません。
そんな当時に多くの客で賑わっていたのが、「じゃんがららあめん」でした。
秋葉原ラーメンのパイオニア的な名店です。
豚骨ながらマイルドなスープに、ぷつぷつと噛み応えのいい細麺のハーモニーは抜群で、
秋葉原で食事といえばここ、という方も多いと思います。
しかし時代は変わり、現在の秋葉原は激戦区といって差し支えないほどラーメン店が増えました。
そんな中には、ちょっと変わった個性的なラーメンが食べられるお店があります。
今回は、そんなお店を2軒ほど紹介したいと思います。
■あたり屋食堂
お店は電気街とは逆方向、万世橋方面にあります。宮崎に本店のあるこのお店では、
雷々麺(700円)というラーメンを食べることができます。
このラーメンはスープのない、いわゆる汁なし麺で、上にかかったあんかけをたっぷりとからめていただきます。
具材は挽肉に野菜、それにさつま揚げ。
秋葉原はもちろん、東京中を探してもなかなか食べられない一杯です。
■炎麺
こちらは昭和通り沿いの交差点そば、書泉ブックマートの向かいにあるお店です。
豊富な種類のラーメンが自慢のお店ですが、オススメはなんといっても、トマト炎麺(730円)。
一杯にトマト2個を使ったというスープは、看板に偽りなくトマトの味と香りが強烈に伝わってきます。
ヘルシー志向のこのラーメンは、具材も鶏チャーシューに青菜で、スープもあっさり味。
「炎麺」という名前とスープの色から、激辛味を予想される方もおられるかもしれませんが辛さは全くありません。
なので辛いのが苦手、という方にも安心です。
場所が地下にあり、入りにくいかもしれませんが、女性にぜひともオススメしたい一杯です。
他に類を見ない、個性的な街である秋葉原。
そんな街で一風変わったラーメンが食べられるのも、決して偶然ではないのかもしれません。
もちろん、正統派で美味しいお店もたくさんありますので、
秋葉原でラーメン屋巡り、なんていうのも一つの楽しみ方ですよ。