成長戦略とはアベノミクスを支える３本の矢の一つですが、
他の二つはこの成長戦略を行うための基盤固めであり、
成長戦略こそがアベノミクスの本丸と言われているのです。

１規制緩和で経済活動を活性化

規制緩和自体は小泉内閣の時代から行われていましたので、目新しい政策ではありません。
しかし現在でも様々な規制が残っており、民間企業の活動はそれにより束縛を受けています。
確かに規制が作られた当時は必要なものだったのかもしれませんが、
時代が移るにつれてそれが足かせになっているのです。
例えば農協組織は健全な農業の発展と農業従事者の権利保護のために必要な組織でしたが、
現在では組織が大きくなりすぎて、機動的な農業を邪魔する存在になっているとの意見もあります。
こういったものを取り除き経済活動を活性化させようとしているのです。
ＴＰＰやＥＰＡへの積極政策もこの一環と言えるでしょう。

２成長分野への応援強化

時代が移れば成長する分野も変わってきます。
現在ではアニメ・漫画の分野や医療介護の分野が成長分野と言われています。
国の予算には制限があり、すべての分野に十分な補助金を出す余裕がありませんので、
成長分野に予算を傾斜配分することによって、新たな雇用を生み出そうという目論見なのです。

３女性の地位向上も成長戦略の一つ

女性が働く環境づくりも成長戦略の一つに挙げられています。
現在日本の女性が働くには様々な障害があり、それを取り除くのも
日本経済の成長には必要不可欠となっています。
具体的には待機児童の速やかな解消や出産後の職場復帰支援などがこれに当たります。