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バセドウ病というと、「眼球突出」という目がちょっと飛び出す症状が表われると考える人は少なくないようです。
しかし、実際にはバセドウ病の患者のほとんどは目の異常を自覚することはありません。


目の異常を訴える患者は、バセドウ病の患者の中でも一部です。
とはいえ、バセドウ病にかかっている患者で目の異常がある場合は目の治療も同時に行っていく必要があります。

◆バセドウ病による目の病気にはどんなものがある?

バセドウ病による代表的な目の病気には次のものがあります。

①眼球突出
②眼瞼後退(がんけんこうたい)

それぞれの症状を説明します。

①眼球突出
これは目が少し飛び出しているように見える症状です。
バセドウ病になると、目の周辺にある筋肉や脂肪に炎症が起きます。
そのため、眼球が前に少し押し出されてしまうことでこの症状は起きます。

②眼瞼後退
これは瞼(まぶた)の収縮が大きいことによって起きる症状です。
瞼が収縮するために、目を普通に開けていても上瞼がやや上の方に引っ張られ気味になり、
びっくりして目を大きく見開いた時のような目になります。
下を向くと、打眼球の上部の白目部分が広く見えてしまいます。

眼球突出と眼瞼後退はバセドウ病の代表的な目の病気ですが、このような症状に加えて、
視力が低下したり、目の充血やむくみがひどくなったり、また、逆さまつ毛になったりという
トラブルが起きることがあります。
このような症状が表われた場合にも、目の治療を同時に行なっていくことが必要です。

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