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■防衛大学校ってどんなところ?
防衛大学校は幹部自衛官を養成する防衛省管轄の大学校で、所在地は神奈川県の横須賀の小原台です。
防衛大学校に入校した学生は、防衛大学校で4年間の過程を経て卒後は陸・海・空の
3つの幹部候補生として、それぞれの幹部候補生学校に1年間入校することになります。
そこでの過程を終えた後は一般部隊や術科学校に配属されます。
防衛大学校の歴史は戦後直後から始まり元々戦前の日本では士官学校はそれぞれ陸・海・空に分かれており、
それぞれが交流することはほとんどありませんでした。
そのため、太平洋戦争の際は互いに協力しあうことが出来ず、
不信感がつのるなどして日本が負けた原因のひとつとして捉えられています。
こうしたことへの反省から、再軍備の際には、陸・海・空を分けることなく
1つの教育機関で1952年に保安庁の新設と一緒に保安大学校が設置されました。
その後、1954年には保安庁が自衛隊へと改編され、防衛大学校という呼称に変わりました。
なお、学生の身分は国家公務員と位置付けられており、学費は無料で学生手当が月手取り8万円ほど
夏・冬の賞与も一回につき手取り12万円ほどとなっています。
防衛大学校の専攻は理工学と人文・社会科学に分けられ理工学専攻は約285人の募集、
人文・社会科学専攻は約65人の募集となっています。ちなみに女子はそのうち15人ずつの採用となっております。
また、防衛大学校には大学院も存在し、理工学研究科と総合安全保障研究科があります。
■防衛医科大学校ってどんなところ?
防衛医科大学校は医師たる幹部自衛官を要請する防衛省管轄の大学校です。所在地は埼玉県所沢市です。
医学科と看護学科の自衛隊コースと技官コースの3つのコースがあり、
医学科と看護学科の自衛隊コースではそれぞれ6年間および4年間の過程を経て
卒後は陸・海・空の3つの幹部候補生として、それぞれの幹部候補生学校に6週間入校することになります。
防衛医大での過程を終えたあとは防衛医科大学校病院または自衛隊中央病院に研修し、
その後一般部隊または病院勤務という形をとることになります。
なお、学生の身分は国家公務員と位置付けられており、学費が無料で学生手当が
月手取り8万円ほど夏・冬の賞与も一回につき手取り12万円ほどとなっています。
看護学科の技官コースでは一般大学の看護学科と同様に4年間の過程を経て、
卒業後防衛医科大学校病院に勤めることになります。
学費は無料で学生手当は時給830円程度となります。
また、医学科や自衛官コースと異なり、学生寮への居住は任意ですが有料となっております。
防衛医科大学校の募集人数ですが、医学科は80名程度、看護学科の自衛官コースは75名程度、
技官コースは45名程度となっております。
防衛医科大学校では、医学科と看護学科の自衛官コースは一般大学での教養・専門にあたる進学過程・専門課程に加え、
自衛隊に必要な訓練課程が課せられます。
訓練課程は主に(4月下旬1週間程度)と夏(7月3~4週間程度)、冬(1月1週間、2年生のみ)に行われ、
1年次には春訓練は部隊施設を見学したり気を付け、回れ右、前進めなどの基本教練を教わったりし、
夏訓練は防衛大学校に2週間研修及び水泳訓練、2年生の春訓練は習志野での訓練、
夏訓練は4㎞の遠泳、実弾射撃、富士登山、冬はスキー訓練などさまざまな訓練が行われます。
防衛医科大学校の生活ですが、医学科と看護学科の自衛官コースは必ず学生舎に居なければなりません。
学生舎では1日のスケジュールはほぼきまっており学生隊を編成して上級生の指導の下、
下級生は行動することが求められています。
防衛大学校ほどではありませんが、防衛医科大学校では生活が合わなかったり、
あるいは他の進路を希望するなどして毎年数人は退校します。