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バセドウ病は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されてしまう病気です。
バセドウ病が発症する原因については、今の時点ではよく分かっていません。
しかし、バセドウ病の発症にはストレスや過労などが関わっていること、
また、妊娠や出産などの要素が関係する場合が多いということは分かっています。
また、遺伝的な要素もかなり影響すると言われています。
◆バセドウ病の仕組みとは?
バセドウ病が引き起こされる原因には次の要素が関係しています。
①甲状腺刺激ホルモン(TSH)
②甲状腺刺激ホルモンの受容体(TSHレセプター)
③TSH受容体抗体(TRAb)
1つずつ説明しましょう。
①の甲状腺刺激ホルモン(TSH)は、甲状腺ホルモンの分泌を調節するホルモンです。
②の甲状腺刺激ホルモンの受容体(TSHレセプター)は、甲状腺刺激ホルモン(TSH)と結合するものです。
③のTSH受容体抗体(TRAb)は、②のTSHレセプターの抗体であり、健康な人の場合はこの抗体はありません。
脳の視床下部から甲状腺刺激ホルモン(TSH)の分泌が促されると、甲状腺刺激ホルモン(TSH)が甲状腺を刺激し、
甲状腺ホルモンが分泌されます。
この甲状腺刺激ホルモン(TSH)は、通常は甲状腺刺激ホルモンの受容体であるTSHレセプターと結合しますから、
そうすることで甲状腺ホルモンの分泌は適量に調整されています。
しかし、バセドウ病になると甲状腺刺激ホルモンの受容体(TSHレセプター)に対する自己抗体、
つまりTSH受容体抗体(TRAb)ができてしまいます。
そして、この抗体(TRAb)がTSHレセプターを過剰に刺激してしまうため、
甲状腺ホルモンが過剰に作られてしまい、これが心身にいろいろな影響を与えるものとなっているのです。